阪神雑感

2004年6月9日 スポーツ
今日は久しぶりに阪神戦を満喫。

北陸シリーズを1勝1敗で終えた阪神。今日の富山アルペンスタジアムのスタンド風景が、いやに整然としていた。何でか…。売り子がいないのだ。別に売り子が嫌いなわけではないが、地方球場の姿を見ると、甲子園の売り子がいかに多いのかが分かる。

最近、今岡の姿が現2軍和田コーチとかぶる。外角のボールを腰を引いて見送る姿なんて、本当にそっくりだ。初球のスライダーで三味線を弾いて、2球目のスライダーを事も無げにセンター前に運ぶ姿も、かつての和田を彷彿させる。守備位置もセカンドだし、ホームランも打てる和田は実に頼もしい。

ショート藤本は着実に成長していると思う。が…セカンドべース寄りのやや強い当たりが捌けない。どうしても送球が緩くなる。反転して強い球を放ればいいと、素人目には思うのだが。その辺は本人のリズムもあるだろうし、一概には言えないのかもしれない。
最近、野球中継を観ていて疑問に感じることがある。「ベテラン」の使い方である。

数日前の阪神-中日の中継を観ていた。実況を担当していたアナウンサーは中日の野口投手を「ベテラン野口」と言い放った。1974年生だから今年30歳を迎える。もちろんベテランの定義は人それぞれだと思う。しかし30歳の選手にベテランという枕詞を付けることは、少々失礼ではないか。中日が優勝した1999年には19勝を挙げ、MVPを獲得した。過去の輝かしい実績が「ベテラン」と感じさせてしまうのだろうか。アナウンサーが年齢を知っていて発言しているのであれば問題はないが、イメージで実況されては見ているものにとっては堪らない。

このアナウンサーだけではなく、最近は勉強不足のアナウンサーが実に多い。「お前、本当に野球のルール知っとんのか!」とテレビに突っ込んでしまうことが多々ある。解説者も黙っていないで、教えてあげればいいのに…。
日曜日は春季近畿大会を観戦しに姫路球場へ。予報は雨だったが、試合途中からは日も照りだした。

到着すると1試合目の大阪桐蔭vs八日市南の2回ぐらいだった。八日市南が先制しており、これはおもろい試合になるかも…と思って観ていたが、結果は桐蔭の6回コールド勝ち。13−3のスコア通り、正直実力差は歴然。桐蔭は先制されても全く慌てることがない。各打者が自分のリズムで打席に入り、右へ左へ打ち分ける。岩田が先発した投手陣も、いつもの継投策で3失点。選手層の厚さを改めて感じさせた。

滝川二 8−3 登美ヶ丘。登美ヶ丘はブラスバンドと生徒による大応援団。バス4台で駆けつけたらしい。春の大会でこのような大応援団は珍しいのでは。あれだけの声援を受ければ選手も発奮する。滝川二が着実に得点を重ね勝利したが、登美ヶ丘の粘りも見事だった。一時は1点差に迫り、逆転のチャンスもあった。

準決勝で滝川二は大阪桐蔭と激突する。地力は桐蔭が上だが、滝川二に兵庫優勝校の意地を見せてもらいたい。地神を中心とする滝二投手陣がどこまで踏ん張れるか。

最近、少々立て込んでおり更新頻度が低くなっております。ご容赦ください。
横浜に勝てない…何故だ!去年あれだけ得意にしていたチームに開幕から7連敗である。

基本的にプロ野球チームの実力は拮抗している。しかし昨シーズンの阪神と横浜に関しては、実力差が明らかだった。投手、野手どちらをとっても阪神が上回っていた。つまり「相性が良い」というレベルではなかったのだ。実力差を考えれば当然の結果だったとも言える。

今シーズンは佐々木の復帰で中継ぎに加藤や川村を回せ、安定した試合運びができる。野手陣も石井の好調や内川の台頭で、他チームに見劣りしない布陣になっている。

今シーズンの阪神と横浜の実力がそう変わらない現状を見れば「相性が悪い」という結論に辿り着く。選手に苦手意識がないといっても、同じチームにこれだけ負け続けては気持ち悪いだろう。今日の一戦はなんとしても勝たなければならない。

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春季高校野球近畿大会は各府県の出場校が出揃い、今週土曜日に姫路球場で開幕する。組み合わせはこちらhttp://www3.ocn.ne.jp/~hyogo/kinki/2004/spring/kumiawase.htm兵庫3位で出場の洲本は、京都代表福知山成美と開幕戦で激突する。両校とも情報がないだけに何とも言えないが、洲本にはぜひとも頑張って欲しい。やはり優勝候補は大阪桐蔭だろう。選抜出場校として唯一、近畿大会に駒を進めてきた。育てながら勝つ、を実践し更に投手陣は充実度が増した。強力打線も健在である。実力は頭一つ、いや二つ抜けている。奈良代表の登美ヶ丘にも注目したい。兵庫優勝の滝川二相手どこまでやれるか。
本日は藤井寺球場へ。春季大阪大会準決勝、決勝を観戦。

関大一0−3大阪桐蔭
到着時には終了していて、全く観れなかった。桐蔭の辻内投手が完封勝利。選抜はベンチにも入っていなかった選手だ。まさか1年生でもないだろうし…。それにしても桐蔭の選手層は厚い。他チームに行けばエースや4番を張れる選手がゴロゴロいる。

浪速1−2近大付
ここからは生観戦。近大付の先発は背番号10の鶴投手。ストレートは非常に力があり、非常にまとまっている印象を受けた。浪速のエース左腕能勢投手の投げ合いを制し、決勝に駒を進めた。打撃陣は5番の溝端外野手が右中間に目の覚めるようなホームラン。浪速の能勢投手は打つ方でも4番を打っていて、鋭い打球を飛ばしていた。大学で4年間鍛えれば、プロにいけそうな素材だ。

大阪桐蔭11−5近大付
桐蔭が貫禄で春季大阪大会を制覇した。先発は菊川投手で2番手佐川投手、ストッパーにエースの岩田を持ってきた。磐石のリレーかと思われたが、9回に岩田が2失点、計5失点とやや不安の残る内容だった。近大付はまたしても溝端外野手が右中間に3ランホームラン。リストの利いた打撃は見ごたえ十分。桐蔭の強力打線を相手に回しても、一際光っていた。

大阪桐蔭は大阪府代表として29日開幕の近畿大会に出場する。

…藤井寺球場は人工芝。なので守備時と攻撃時では、スパイクを履き替えなければならない。高校生ではあまり見かけない風景だが、球場のいたる所で靴を履き替える様子は、見ていて忙しなかった。
阪神−巨人は序盤投手戦だったが、後半井川が崩れ阪神が大敗した。井川はストレートは走っていたが、如何せん勝負球が甘すぎた。

ここ最近の井川を見ていて気になることがある。それは打たれた後に、どうも気持ちが切れてしまっているのだ。もちろん勝負どころで痛打されれば、ショックだろう。しかし、あからさまに態度に出る。ボールに気がこもっていない。テレビで観ていて分かるぐらいだ。エースとしてマウンドでは、どんな時でも威風堂々としていて欲しいものだ。

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関西学生野球も大詰め迎えている。優勝争いは立命館大と同志社大に絞られた。両校は最終節の「古都決戦」で雌雄を決する。月曜日には京都テレビで生放送されるようだ。しかし…今回も応援実況スタイル(両校が母校のアナウンサーが、母校チーム攻撃時に交代で実況)なんだろうか?本当にあれは喧しいだけ。例えば「○○さん、このバッター打ってくれますよねー?」なんて質問を平気でする。解説者も辟易気味に「そうですね…」と答えるしかない。テレビを観ているのはOBだけではないのだ。その辺の配慮を少しはして欲しいのだが、KBSさん。とにかく両校に優勝のチャンスがある伝統の一戦は、相当盛り上がるだろう。
考えてみれば、凄まじいペースでヒットを打ち続けていることになる。マリナーズ、イチロー選手である。今日の試合で2安打を放ち、日米通算2000本安打まであと7本とした。

92年に入団、一軍に定着したのは3年目の94年だから、今シーズンは実働11年目という事になる。単純計算で1年200本…。メジャーの試合が多いことを差し引いても、今後破られることのないペースだろう。

順調にヒットを重ねてきた背景には、様々な要因が挙げられる。本人の高いプロ意識や努力、何より類稀な才能に恵まれている。そして一番大きな要素は、試合に出続ける強靭な体を持っていることだろう。故障らしい故障は2000年に骨折したことぐらい。現在メジャーで活躍中の松井秀喜選手や松井稼頭夫選手も、日本時代からの連続試合出場を継続中である。

総じて良い選手は故障に強い体を持っている。試合に出続けていれば、故障の間に若手にレギュラーを脅かされることもない。阪神の金本、矢野両選手は今年で36歳。全く衰えを感じさせない。と同時に、二人を脅かす若手が育ってきていないのも事実。高いレベルで競り合える若手の台頭に期待したい。

2000安打達成時のイチロー選手はどんなコメントをするのだろう。多分「通過点ですから…」といつものようにクールにかわすのだろう。それが彼の美学であるのだから。
いやぁー、本当に今日の巨人vs阪神は良い試合だった。先発福原は味方のエラーに足を引っ張られながらも、自責点0の好投。矢野捕手も「今日の福原は感動しながらうけていた」と言うほど魂のこもった投球内容であった。

それにしても井川が心配だ。ここ数試合はカウントを悪くして、甘く入ったところを痛打されるという内容が続いている。ボールの勢い自体は去年とそう変わらないと思うのだが…。福原や藪の調子が良いうちに、何とか調子を戻して欲しいものだ。

キンケードが骨折して、サードのスタメンは当面、関本が起用されるだろう。使い続ければ結果の出る選手だけに、このままレギュラー奪取といきたいところ。

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高校野球春季近畿大会の出場校もポツポツ決まりだしてきた。といっても兵庫(滝川二、関西学院、洲本)と滋賀(八日市南)だけだが。大阪は15日の土曜が準々決勝だ。なんと言っても注目は、選抜出場の大阪桐蔭とPL学園の対戦だろう。桐蔭はここまで全く危なげのない戦いで勝ち上がってきており、超強力打線は健在。PLは大体大浪商、大産大付に辛勝とはいえ、順当に勝ち上がってきた。昨秋の府大会では直接対決がなかっただけに、非常に興味深い対決になる。PLの投手陣がどこまで踏ん張れるか。

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月曜日は大阪ドームへ。サラリーマンデー(外野自由席500円)の恩恵を受けて4時間半ゲームを堪能した。去年あたりは「格安効果」もあり、入場者が若干増えていたようだが、今年はそうでもないようだ。月曜1万3千、火曜1万3千、水曜1万4千。まぁ、500円でプロ野球が見れるなんて滅多にないことだから、非常にありがたい限り。

祈!完治

2004年5月9日 スポーツ
阪神はエース井川の不調がありながらも、福原、藪、久保田の活躍があり、現在貯金3を確保している。今季のセ・リーグは阪神を含め、どのチームも決め手に欠ける。8月〜9月が例年以上の山場になるだろう。阪神は投手陣は他球団に比べ充実しているだけに、今後は打撃陣の奮起がカギを握る。

そんなところに濱中の長期戦線離脱である。なんでも昨年痛めた個所ではないようで、古傷を庇っての新たな故障のようである。先週、甲子園で観戦した時も、濱中の肩が気になっていた。普通に庇うという感じではなく、まだボールを投げるのが怖いといった様子。ライト線に打球が飛べば、セカンドの今岡は相当深い位置まで追い、カットに入っていた。今回の故障で、バットスイングまで満足に出来なくなってしまったらしい。岡田監督は「1年や2年で終わる選手ではないから…」として治療に専念させるようだ。当然1年や2年で終わる選手ではない。しかし、キャンプからオープン戦にかけて厚遇してきた上、公式戦でも肩に負担が掛からない様に最大限注意を払っての故障である。深刻であると疑わない人はいないと思う。もちろん完治を目指して欲しいが、ファースト転向プランが浮上してくる事は時間の問題だろう。

濱中の離脱で右の外野手が手薄になった。中村豊も故障を抱え、上坂は一軍戦に出場不可。キンケードの外野起用が増えてくるだろう。当分は現メンバーでやり繰りする戦いが続く。桜井の昇格が早まるかもしれない。
本日は関西学生野球を観戦。五月晴れの甲子園球場へ。到着したのは11時半過ぎで、1試合目(近畿大学vs京都大学)の7回ぐらいだった。近大が8対0ぐらいでリードしていたが、スコアボードを見てびっくり。京大は7回までノーヒットではないか。しかし、近大先発の大隣投手は既に交代していて、継投でノーヒットノーランを達成しようかという試合内容。幸い9回に京大の選手がヒットを放ち、快記録は逃れた。13対0で近大の勝利。

2試合目は伝統の一戦、関西大学vs関西学院大学。さすがに両校とも応援には気合が入っており、1回から応援合戦が繰り広げられていた。試合は関大が相手エラーに乗じ、2回に2点を先制。その2点を守りきり、2対0で関大の勝利となった。

特に印象に残った選手はいなかったが、とりあえず暑かった…。観戦後に髪を切りに行ったが、「一杯飲んできたん?」と言われる始末。鏡で自分の姿を見ると顔が真っ赤。この時期の紫外線は、一年の中でも最も強いそうだ。明日以降に皮が剥けてくることは必至。

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兵庫県春季高校野球は決勝戦と3位決定戦が行われ、近畿大会出場校3校が出揃った。今大会旋風を巻き起こした洲本は、3位決定戦で神港学園を下し、近畿大会出場を決めた。滝川二高が2連覇を果たし、準優勝の関学は久方振りの春季近畿大会出場。結局今大会は生観戦することが出来なかった。近畿大会は姫路球場での開催。遠っ!せめて明石球場で開催してくれれば…。車がなければ相当にしんどい…誰か乗っけて行ってくれ!

K31様、Doggie様 お気に入り登録有難うございます。

最近雑感

2004年5月1日 スポーツ
今週は甲子園2回、大阪ドーム1回の計3回、野球漬けの週となった。

水曜日の甲子園は、新聞屋がくれる外野自由席を友人に貰い、一人観戦。数年前まではメガホンを持って応援していたが、最近はラジオを聞きながらの観戦が主流となっている。阪神戦を一人で見るのは初めてだった。普段は感じなかったが、さすがに外野スタンドは喧しい…。まぁそういう席だから仕方がないのだが。

本日は大阪ドームの近鉄vsダイエーへ。株主優待券(金券ショップで200円)を使い、半額でバックネット裏へ入場。やはりいい席に座ると、真剣に野球を見ようという気になる。どちらのチームを贔屓にしているわけではないので、冷静に観ることも出来る。試合は近鉄の逆転サヨナラ勝ち。

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兵庫県春季高校野球は社と報徳の「選抜組」が早々に敗れる波乱。2チームとも夏のシード権を獲得しているので、控え選手の台頭を期待したかったところ。社も大前を温存し、坪井の先発だった。当然夏には照準を合わしてくるだろう。4強は洲本、関学、神港学園、滝川二。県立では古豪の洲本が勝ち上がってきた。実際に観ていないのでなんともいえないが、報徳や市尼崎を破ってきており、地力は相当のものがある。是非、生で観てみたいチームである。

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最近焼肉を食べ過ぎているような気がする。常に胃がもたれている。魚が食べたい…
同い年なのに、ベテランなのである。水泳選手である。先日行われた水泳の日本選手権を観ていて思った。私と同い年の選手(25歳)には、枕詞のように「ベテラン」という言葉がが付くのである。水泳の世界では殆どの選手が10代から一線で活躍し、ピークは20〜24歳(?)ぐらいだろう。思えば中学2年生の夏、同い年の快挙に日本中が沸いた。バルセロナオリンピックで岩崎恭子選手が金メダルを獲得した。

プロ野球選手でも同学年の活躍は気になる。阪神タイガースでは濱中、関本、前川、中村泰等々だ。代表的な選手はヤクルト・岩村や巨人・阿部といったところ。やはり「松坂世代」に比べて地味な面は否めない…。入団から個人的に注目していたのは、西武の玉野である。同じ兵庫県の出身で、練習試合をした時も、まずその体格に驚いた。体から発するオーラというか存在感も際立っていた。こういう選手がプロにいくんだろうなぁ、と思った記憶がある。8年目を迎えた今季は正念場だ。1軍で結果を残さなければ苦しい立場に追いやられる。ファームの4番で満足せず、何とか一軍で頑張って欲しいものだ。野球選手にとって25歳はまだまだ若手だ。売り出し中の広島・嶋も27歳、10年目の選手である。これから伸びる余地は大いにある。

水泳ではベテランの「岩崎世代」に期待する。バタフライの山本選手、平泳ぎの田中雅美選手。オリンピックで表彰台に上る姿が見たい。
春季高校野球兵庫県大会が24日に開幕する。今年は近畿大会が地元開催のために3チームに出場権が与えられる。組み合わせはこちら。http://www3.ocn.ne.jp/~hyogo/spring/2004/kumiawase.htm

各地区予選を勝ち抜いてきた17チームに選抜出場の報徳、社を加え、計19チームが鎬を削る。1回戦の勝者3チームと2回戦から登場する13チームは、夏の選手権大会のシード権が得られる。また1回戦で敗戦した3チームにも、シード校に4回戦まで当たらない準シード権が今年から与えられる。

どの試合も興味深いが、神戸国際大付属vs市立尼崎は屈指の好カードだろう。国際は昨秋の県大会で社に逆転負け。下馬評では国際有利だっただけに、今大会は雪辱を期しているだろう。エース蓬莱は県下屈指の左腕だ。身長こそないがクロスに投げ込む速球は威力十分で、容易には打ち崩せない。変化球のキレも抜群だ。1年生からマウンドに上っており、経験も豊富だ。対する市尼も「野球小僧」にも掲載されているスラッガー水江を中心とした打線は強力。序盤から目を離せない戦いが繰り広げられるだろう。

194センチ右腕藤原を擁する琴丘の戦いぶりも注目だ。地区予選で東洋大姫路を破った力は侮れない。対する三木は選抜出場の一昨年以来の県大会出場。昨秋の地区大会では早々に敗退していただけに、一冬越してチーム力が向上したのだろう。他にも、新興勢力の三田祥雲館や古豪、市立神港の戦いにも注目したい。

予定が合えば、準決勝を観戦予定。

☆虎野真貴様 お気に入りに登録有難うございます。稚拙な文章ですが宜しくお願いします

危機感

2004年4月19日 スポーツ
日本のスター選手(特にパ・リーグ)がメジャーに移籍するようになって久しい。日本人の夢を背負いプレーする姿は、国民に夢と希望を与えているに違いない。と同時に、ここ数年は日本プロ野球界の人気凋落も叫ばれている。

阪神タイガースを中心に観る私にとって、この問題はあまり身近なものではない。毎試合毎試合満員のスタンドはプロ野球界の危機感からは最も遠いように思われる。

しかし、阪神戦の合間にテレビのチャンネルを巨人戦に合わすと、その危機感は大きくなる。東京ドームに空席が目立つのだ。主催者が水増し発表をして5万5千人という「満員神話」は続いているが…長嶋監督や原監督時代と比べ、客の入りは明らかに減少している。推測だが、スポーツ紙の売上も落ちているのではないか。昨日まで行われた広島との3連戦も土曜日の2万人が最高の入りで、他の2日は1万人台と低調だった。広島にとっても「ドル箱」の巨人戦がこれでは、非常に頭が痛いところだろう。

もちろん各球団も営業努力を怠っているわけではない。特に今年のパ・リーグは日本ハム・新庄や千葉ロッテ・李スンヨプの加入などキャンプから例年にない盛り上がりをみせた。最初はミーハー気分でも球場に来てもらい、新たなファン層を開拓していこうという球団の意欲の表れだ。

どうすれば新たなファンに再び、球場へ足を運んでもらえるか。答えは簡単だ。観ていて面白い試合、選手の熱いプレー、拮抗した試合展開。要は野球の魅力を感じてもらうことである。そのためには各球団の戦力均衡化は欠かせない要素となる。ドラフト制度や放映権など、改革する要素は山積している。巨人が危機感を感じているなら、色々な試みが出てきても良いのだろうが…。
阪神は広島に3タテを食らい、4連敗となった。

3連勝したから言う訳ではないが…今年の広島はなかなか手強いのではないか。先発の駒はやや足りないが、河内や大竹の台頭は明るい材料。エースの黒田、高橋健はしっかりしているので、長谷川とブロックが帰ってくればそこそこの先発ローテーションが組める。

なんと言っても、佐々岡がセットアッパーに回ったことが大きい。佐々岡が自ら志願しての配置転換らしいが、これはかなりヒットだろう。ストレートの勢いは全盛期に比べ、衰えは否めない。だが、衰えを補うコントロールと経験がある。昨日のように失敗するケースはあるだろうが、昨年までの中継ぎ陣に比べれば、相当の安心感がある。抑えの永川が安定してくれば、今日のように接戦を物にするケースが増えて来るだろう。

対する阪神は心配だ。伊良部が2軍での調整を申し出るなど、先発陣に昨年までの安定感がない。安心して見ていられるのは井川と福原ぐらい。下柳も相当に研究され昨年のようにはいかないだろう。前川も2試合連続で大量失点し、次回の登板で結果を出さないと苦しい。伊良部の替わりに1軍に昇格するのは、久保田か杉山らしい。このうちどちらかが先発で結果を出さないと、阪神の星勘定は苦しくなる。

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日本人人質3人が解放されたらしい。もちろん家族にとっては喜ばしい事だが…諸手を挙げて喜べないのが私の心境である。門外漢の私でも引っかかる事が多すぎる。大体、自衛隊を撤退したからといって解放されていた保証もない。本人たちの口から事件の詳細を聞きたい。

北播の雄

2004年4月11日 スポーツ
兵庫県北播磨地方に小野市はある。その小野市にある小野高校は、地域では名の知れた進学校である。と同時に運動部も県下ではそこそこの実績を残している。野球部も例外ではない。

私たちの時の夏の甲子園、兵庫県代表は神港学園だった。そのときの小野高校は5回戦(ベスト16)で神港とあたり、確か5対0で負けた。翌年は県ベスト8、その翌年もベスト8という成績を残している。特に惜しかったのは、1997年秋の県大会だ。ベスト4まで進み、3位決定戦で翌春甲子園出場を果たす関学高校と激突。惜敗している。

そのときの4番を打っていたのが、田中大貴(現フジテレビアナウンサー)である。その後、彼は慶應大学に進み4年時には4番を張ったりもしていた。スポーツ新聞の大学野球欄には選手の出身高校が詳しく載る。
そこで「小野高校」という文字をみると、親近感を感じ嬉しかったものだ。

昨日から開幕した東京6大学野球でも「小野高校」を見つけた。早稲田のショート猪坂である。プロ注目のセカンド田中と二遊間を組んでいる。純粋に…凄い!関西学生リーグの関西学院大にも、清水誉という2年生ながらレギュラーを張る捕手がいる。1年生からレギュラーで今後はチームの中心になっていくことだろう。

北播は社高校だけではない。まさに文武両道を地で行く「小野高校」から今後も目が離せない。

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昨日は高校の野球部同期との花見。実は25になるこの歳まで、花見らしい花見をした事がなかった…。ここ数年、近所の公園で盛り上がる人たちを見て、花見欲がどんどん高まってきていた。珍しく私が集合をかけ、念願が叶ったというわけだ。やっぱり昼間の発泡酒は絶品。酒=水状態でグイグイ喉に流し込んだ。参加人数は大人6人、子供1人であった。友人の子供を見るのは初めてで、最高のおつまみを得て酒のペースもどんどん上がっていったのであった。これだけ楽しく飲んだのは本当に久しぶりかもしれない…。勝手に来年以降の恒例行事にする事にした。

日記の更新が滞りました。申し訳ございません。
選抜高校野球は済美高校の初出場初優勝で幕を閉じた。

社高校は惜しくも準決勝で敗退したが、堂々のベスト4進出である。準決勝の愛工大名電戦は、予想通りの展開となった。名電は序盤からいつもの野球を展開する。バントで揺さぶり、大前のコントロールが乱れる。結局8四死球を献上した。7回で151球も投げさせたことは名電野球の真骨頂だろう。

社も何とか接戦に持ち込み、9回には最大の見せ場をつくる。1点を返しなおも1死3塁、カウント1−2から森脇監督はスクイズを命じた。「肩越しにランナーが見えた」丸山はカーブの握りながら咄嗟にウエストした。まさに「江夏の21球」である。高校生では考えられないようなプレーだ。こんなプレーをされてしまっては、社になす術はなかった。

友人の言葉を借りると…何か長い夢から覚めたみたい、である。昨秋の県大会準々決勝(神戸国際大付属戦)から見続けてきた。地元の高校が甲子園に出ている現実には慣れているつもりだった(一昨年の三木高校以来)。しかし、一回戦であれだけ強烈な試合を見せられ、まさかの3勝である。別にOBでもなんでもないが、感謝、感謝なのである。

決勝は予定がつき、生観戦。午後5時前にプレイボールという史上初のナイター決勝である。試合はご存知の通りだが、なにせあの日は寒すぎた。タイミングよく、友人が買ってきた熱燗を飲みながらの観戦となった。済美はエースの福井が本当に良く投げた。強力打線が注目されがちだが、なんと言っても優勝の立役者は彼だろう。3番高橋はその打撃もさることながら、ノック時に見せる強肩はプロ級。三拍子揃った広島向きの選手だ。

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夢から覚めた後はプロ野球だ。阪神は開幕3連勝と好調な滑り出し。しかし、今日の伊良部は心配だ。制球が甘い。カウントを取りにいく球を痛打される。去年の日本シリーズからずっとこんな調子だ。夏場に調子が上がるタイプではないだけに、今後が心配だ。

解説の田尾氏も指摘していたが…ショートは藤本を使うべきだろう。実力のあるものが試合に出場するのはプロとして当然だ。それ以外のものが働いていたとしたら、チーム内に不協和音が響き、士気の低下につながりかねない(週刊誌に本当っぽい記事が出ていたので…)。

憑かれた社

2004年4月2日 スポーツ
本日プロ野球セ・リーグが開幕する。例年ならかなりテンションが上がっているのだが、今年は社旋風に押され正直プロ野球どころではなくなっている。

昨日の準々決勝は凄まじい試合となった。5対1で迎えた最終回に同点に追いつかれ、逆転サヨナラ負けのピンチが訪れる。ここで坪井が良く踏ん張った。緊迫したあの場面で腕を思い切り振り切った。

大声援に後押しされ延長11回に4点を入れる。2点を返されたが、9対7で勝利。九州チャンピオンを倒して堂々のベスト4入りだ。予想で希望的観測を書いたが、ここまでやるとは…何かが憑いている。もちろん実力はあるのだが、試合がドラマチックすぎる。

実感がない、という言葉を監督や球児が話しているのをよく耳にする。私もまさにそんな感じだ。終わってから少し経って、やっと実感が湧いて来るのだろう。ここまでくれば優勝を…なんて軽はずみに言えない。正直もう十分だ…阪神を応援する感情に似ている。

愛工大名電との戦いは、更に応援団の数が増えるだろう。名電のバント攻撃は予想以上で、本塁打を打てるバッターもいる。バントと決め付け安易にストライクを取りに行けば、痛打される。エラーが多いのも気になるところだが、同じするにしても積極的なエラーを。

ここまできたら後は、どちらが勝ちたいか、という気持ちが物を言う。気持ちを強く持って戦えば結果は後からついてくる。社には何かが憑いているのだから…。
選抜高校野球7日目第2試合は延長にもつれこむ大熱戦となった。

社の先発は前の試合で17三振を奪った大前。前の試合とは違い、序盤からボールが先行する苦しい立ち上がり。そして3回に懸念していたバッテリーミスで先制点を許す。捕手の嶋田はストレートを要求したが、大前が投じた球は、スライダーだった。やはりバッテリーの呼吸というのは一朝一夕にはいかない。この1点が社にとって重くのしかかる。

打線は鵡川のエース宮田の切れの良いストレートとスライダーに翻弄され沈黙を続ける。9回2アウトランナーなしという状況で大前が打席に立った。サード内野安打で出塁し、社は代走松原を送る。二盗を決めバッテリーにプレッシャーをかける。そしてその場面はやってきた。3盗を仕掛けたランナーに捕手が焦り、悪送球。土壇場で同点に追いつく。3盗はサインではなく、ランナーの単独スチールだった。この場面で走る事は相当な勇気がいる。余程足に自信を持っていなければ出来ないプレーだろう。一か八かのプレーで流れは社に傾くかに思われた。

大前に代走を送ったことで、エースナンバーを背負う坪井に登板のチャンスが巡ってきた。延長14回まで淡々と投げ続け、ピンチにも動じる事がなかった。前の試合で「どちらを先発に使うか迷った」という森脇監督の言葉も頷ける。

延長に入ってやや球威が落ちてきた鵡川の宮田だったが、球のキレは序盤から変わらずで社打線はまた沈黙状態に。延長14回、先頭打者の嶋田が今まで打ちあぐねていた外のスライダーを捕え、センター前に弾き返す。バントで2塁に送った後、ここでも社は足でかき回す。3盗を試み、またしても捕手が悪送球。社に決勝点が入る。

本当に苦しい戦いを制しての準々決勝進出だ。この試合で坪井が好投し、今後もきわどい場面で使える目処がついた。大前との二枚看板は、終盤は試合が詰まってくるだけに、有利に働きそうだ。次は福岡工大城東との対戦。ロースコアの試合が予想されるだけに、先制点が物を言う戦いになりそうだ。

感動した!

2004年3月26日 スポーツ
今日のダルビッシュに霞んでしまった感があるが…昨日は社観戦のため甲子園に行ってきた。

社の先発は2年生の大前。序盤から三振を取りまくる。冬に習得したという緩いカーブでカウントを取る。130キロ台のストレートと110キロ台のスライダーの制球も抜群で、福井打線に的を絞らせない。心配だった急造捕手の嶋田との息もぴったりで、正捕手金川の不在を感じさせない立ち上がり。

打線も先制、中押し、ダメ押し点と理想的な点の取り方だった。目立ったのは2番の朝井だ。初回にチーム初ヒットを放ち、5打席中4打席で出塁。チャンスメーカーの働きを十分に果たした。クリーンナップも大振りせず、上から強く球を叩いていた。1番宮田は一冬越して体が一回り大きくなった印象。ヒットは1本だけだったが、守備では難しいゴロを無難に捌きチームの勝利に貢献した。宮田は大前と同じく2年生。この二人には、非常に伸びしろがあると感じる。

心配していたバッテリーミスが7回に出た。大前のワイルドピッチで相手に1点を献上。記録はワイルドピッチだが、実質パスボールだった。昨日の試合では目立たないミスだったが、接戦では命取りになる恐れもある。今後の大きな課題だろう。7回以外はピンチらしいピンチもなく、結果的には17三振を奪う素晴らしいピッチング内容だった。

社の校歌が流れた時は、母校のことのように嬉しかった。嬉しかったという以外に表現が見当たらない。試合中でも自然に声が出てしまい、周りの人にはかなり迷惑だったかも…(ネット裏で観ていたので)。次は鵡川との対戦が待っている。一昨年の三木とも対戦しており、北播の人間にとっては因縁の相手だ。ぜひ雪辱を果たして欲しいし、社にはその力がある。

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昨日隣に座っていた集団が、なにやらメモを取っていた。スコアを取りながら観ている人は多いが、なにやら怪しい匂いを醸し出していた。ソロリと覗いてみた。メーカ使用者云々…そう、選手のグラブとスパイクのメーカーを記録していたのだ。メーカーが委託しているのか、彼らがメーカーの人間かは定かではないが、かなりの興味をそそられた。ちなみに、広陵のグラブは全員、Zマークが付けられていた。

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